今年も干し柿作りの季節がやってきました。我が家では毎年「蜂屋(はちや)柿」と「西条(さいじょう)柿」を使って干し柿を作ります。どちらも渋柿ですが、寒風にさらしてゆっくりと乾かすことで甘みが凝縮し、格別の味わいになります。

🍂使用する柿と特徴
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蜂屋柿(はちやがき) … 縦長で大ぶりな柿。干しても縮みにくく、食べ応えのある仕上がり。
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西条柿(さいじょうがき) … やや小ぶりで柔らかく、上品な甘さが特徴。とろりとした食感になる。
🌞干し柿づくりの工程
① 枝の処理(T字型に整える)

収穫時には、柿のへたについている軸枝をT字型になるように枝を残して切ります。
このT字部分が吊るす際の支えになるため、とても大切な工程です。枝の付き方によってはT字にできないものもあるので、その柿は収穫せず木に残します。
② へた周りと全体の皮むき

T字型に処理した柿は、まずへたの周囲の皮を包丁で丁寧にむきます。その後、柿全体の皮を剥いていきます。
今年は作業効率を上げるために柿の皮むき機を導入しました。皮むき機のドリル部分の先端には3本の針がついていて、そこに柿を刺して固定します。スイッチを入れると柿が回転し、ピーラーを当てて皮を剥く仕組みです。慣れてくると驚くほどスムーズに作業が進み、見た目もきれいに仕上がりました。
③ 吊るす準備(縄に柿を固定)
皮を剥いた柿は、干し柿用のロープの縄目にT字の枝を通して固定します。柿の大きさにもよりますが、1本の柿縄に8〜10個の柿を括りつけるのが目安です。
④ 熱湯消毒

皮を剥いた直後の柿をそのまま干してしまうと、カビが生えることがあります。そこで、干す前に沸騰したお湯に10秒ほど浸して表面の雑菌を殺します。このひと手間で、きれいに乾燥して甘みの乗った干し柿になります。
⑤ 軒下で自然乾燥

湯通しした柿は、水気をきってから日当たりと風通しのよい軒先に吊るします。日中の太陽と夜の冷気を受けながら、少しずつ水分が抜け、しわが寄っていくのを見るのが秋の楽しみです。柿を収穫してから干すまでの作業は、おおよそ1週間ほど繰り返し行います。
☀️秋の風景とともに
こうして吊るされた柿が風に揺れる光景は、まさに秋の風物詩。毎日少しずつ変化していく柿の色や形を眺めながら、冬の訪れを感じます。
手間をかけて育て、丁寧に干し上げた柿が、やがて甘く熟していくのが今から楽しみです。
