イチジクの収穫が本格的に始まりました。
イチジクは追熟しない果物です。収穫後に甘さが増すことはなく、木についている間に完熟したものだけが本当においしいイチジクになります。そのため、熟し具合を見極めて、ちょうどいいタイミングで収穫することがとても大切です。
ところが、イチジクは天候次第でたった1〜2日で熟してしまうため、タイミングを外すと完熟前に落果したり、鳥に食べられてしまいます。
カラスとの戦い🐦


悩ましいのがカラスによる食害です。「もう1日待てば完熟なのに」と思って残しておいた実が、翌日にはカラスにつつかれてしまうことがよくあります。くちばしで少しでも突かれると、もう商品になりません。
毎年のことですが、本当に残念で、ついカラスを恨めしく思ってしまいます。
白い液体の正体と痒み
イチジクを収穫すると、軸の部分から白い液体(乳液)が出ます。これは「フィシン(ficin)」と呼ばれるたんぱく質分解酵素を含んだラテックス(乳液)で、イチジクの樹液の一種です。

実はこの白い液体、イチジクにとっては大切な“自己防御システム”。
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傷口を覆って病原菌の侵入を防ぐ
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乾燥して固まり、樹液の流出を防ぐ
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苦味や刺激で虫や動物から実を守る
といった役割があります。いわば植物のばんそうこうのようなものです。
ただし、人間の皮膚に付くと刺激を与えてかゆみや炎症を起こすことがあります。
特に雨の日の収穫は要注意。手袋の中に雨と一緒に乳液が溜まり、指先が炎症を起こして痛くなることもあります。
思わぬ訪問者・シマヘビ🐍
さらに注意が必要なのが、イチジクの木に巻き付いている蛇です。
先日も収穫中にシマヘビが木にいるのを発見し、思わず声を上げてしまいました。草刈りの時にも草むらでよく見かけますが、目の高さで遭遇するとさすがにびっくりします。


シマヘビはおとなしい蛇なので、こちらから手を出さなければ襲ってくることはありませんが、収穫のときは常に注意しています。
まとめ
イチジクの収穫は、
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カラスとの時間との戦い
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皮膚を刺激する白い乳液
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思わぬ動物との遭遇
と、なかなか気を遣う作業です。
それでも、完熟したイチジクを収穫して食べると、その苦労も吹き飛ぶほどのおいしさです。
次回は、完熟イチジクを使った簡単レシピなども紹介してみたいと思います🍽️