FarmerZen’s blog

田舎暮らし、農業奮闘中!

自家製メンマ、いよいよ完成!

 以前ご紹介した、自家製メンマづくり。
 タケノコを収穫して塩漬け・乳酸発酵させ、天日干しまで行った工程を記事にしましたが、今回はいよいよ「戻し」と「味付け調理」の様子をご紹介します!

 干しメンマの保存は効きますが、せっかく手間をかけて作ったもの、やっぱり自分で調理してこそ本当の完成です。

乾燥メンマの「戻し方」

 今回使用した乾燥メンマは、乾燥時の重さが約250gほど。これを以下の手順でじっくり戻していきます。

十分に乾燥した状態のメンマ

① 一晩水に浸す
 たっぷりの水に漬けて、冷蔵庫または涼しい場所で一晩置きます。

一晩水に浸したメンマ

② 水を入れ替えて煮る(1日目)
 翌日、水を新しくして鍋で沸騰させ、弱火で約1時間茹でます。火を止めたら、そのまま自然に冷まします。

③ 同じ作業を2日間繰り返す
 2日連続で同じ「煮て冷ます」工程を繰り返すことで、乾燥メンマはしっかり水を吸って柔らかく戻ります。

 最終的に、戻した状態のメンマの重さは乾燥時の5倍以上の約1350gになりました!

十分に戻った状態のメンマ

味付け調理の工程

続いて味付け調理です。使用した材料はこちら

  • ごま油 30cc(最初20cc、仕上げに10cc)

  • 鷹の爪 2本

  • きび糖 80g

  • みりん 120cc

  • 酒 120cc

  • 醤油 120cc(※最初100cc、味の調整用に20cc)

  • オイスターソース 25cc

  • 鶏がらスープの素 小さじ4

調理している様子

調理手順:

① フライパンでごま油(20cc)を熱し、鷹の爪を入れる
 じわっと香りが立ってきたところで——

② 戻したメンマを投入!
 メンマ全体にごま油をなじませるように炒めます。

③ 調味料を加えて煮詰める
 きび糖、みりん、酒、鶏がらスープの素、そして醤油は100ccだけ加えて、落とし蓋をしてじっくり煮込みます。

※味を見ながら、残りの醤油で調整するのがポイントです。

④ 最後にオイスターソースと残りのごま油を加える
 しっかり煮詰まって水気が少なくなったところで、仕上げのごま油(10cc)とオイスターソースを加えて、全体にコクとツヤを出して完成!

仕上がりと感想

 昨年よりも発酵がうまくいったおかげか、メンマはとても柔らかく、それでいて歯ごたえもしっかり。甘辛くて、ごはんにもお酒のおつまみにもぴったりの一品に仕上がりました。

おいしく完成した自家製メンマ

 今回の成功を踏まえて思うのは、「もっと硬めの竹の部分も、うまく発酵させれば食べられるかもしれない」ということ。来年は、これまで捨てていた部分にも挑戦してみようと思っています。

おわりに

 自家製メンマづくりは、手間がかかりますが、その分完成した時の喜びはひとしおです。「発酵食品」としての魅力や、「手作り保存食」としての可能性も広がります。

 手入れされていない竹林が増えてきていますが、それらを生かすために、メンマ作りの他にも間伐した竹材を使った竹炭作りなどの取り組みがされている地域があります。楽しんでできることから取り組んでみてはどうでしょうか。