畑仕事の合間に、庭先で見つけた花たちをご紹介します。芝桜の絨毯、咲き始めたつつじや藤の花…自然の美しさに癒されました。
まるでピンクと紫のじゅうたんのように地面を覆う芝桜。毎年この季節になると、一面がふんわりと色づいて心が躍ります。手入れの大変さもありますが、咲いてくれると報われます。
今年のつつじは、ピンクと白のコントラストが特に美しいです。植えてから何年も経ちますが、毎年楽しませてくれる頼もしい存在です。
藤棚に目を向けると、長く垂れ下がる紫の房が少しずつ咲き始めていました。これからの満開が楽しみです。香りもよく、クマバチが集まってきます。
藤の花とクマバチの関係
藤の花が咲き始めると、毎年決まって姿を見せるのが「クマバチ」です。大きくてブーンという音を立てて飛ぶので、見た目にはちょっと怖い印象がありますが、実はおとなしくて人を積極的に刺すことはほとんどありません。
藤の花は、花の奥の方に蜜を持っているため、蜜を吸うには力強く花にぶら下がって花をこじ開ける必要があります。ここで活躍するのが、体の大きなクマバチ。藤の花は、まさにこのクマバチに花粉を運んでもらうように進化しているのです。
花にぶら下がって蜜を吸うとき、クマバチの体に花粉が付き、次の花に移動することで受粉が進みます。この働きのおかげで、藤の花は毎年美しく咲き続けることができるというわけです。
🐝クマバチの「厄介な一面」も…
藤の花の蜜を求めてやってくるクマバチは、受粉を助ける大事な存在ですが、実はちょっと困った習性もあります。それは「木材に穴を開けて巣を作る」ということ。
特に、古い木の柱や梁(はり)、縁側の木材などに直径1〜2cmほどの穴を開け、中にトンネルのような巣を作るのです。見た目は小さな穴ですが、内部で長いトンネル状に掘り進めるため、木材が弱くなってしまう原因になることも。
我が家でも、物置の柱にいつのまにか穴が開けられているのを大工さんに教えてもらったことがありました。
対策としては、穴を見つけたら早めに木工用パテなどでふさぐことや、防虫塗料を塗っておくことが予防になります。