初夏を迎え、庭や畑ではいろんな植物が芽吹き、花を咲かせ始めています。今日は、そんな中から山椒とボケの花の様子をお届けします。
我が家の山椒の木に、やわらかな葉と小さな花が出てきました。この山椒は、もっぱら料理に使うために植えてあるものです。摘みたての葉を手に取ると、あの独特の爽やかな香りがふわっと広がり、食欲をそそります。
山椒の葉(木の芽)は、和え物や吸い物、ちらし寿司などに添えると、見た目にも上品さが加わります。
また、花山椒(山椒の花)は短い時期だけの貴重な食材で、佃煮やおひたし、炒め物にすると上品な味わいになります。
「香りで春を食べる」、そんな贅沢を身近に楽しめるのが、家庭菜園や庭木の良さかもしれません。この山椒の葉や花を使った簡単なレシピをいくつかご紹介します。
🌿 1. 木の芽味噌(山椒の葉味噌)
材料(作りやすい分量)
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山椒の葉(木の芽):15〜20枚
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白味噌:大さじ2
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みりん:大さじ1
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酒:大さじ1
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砂糖:小さじ1(お好みで調整)
作り方
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山椒の葉をさっと湯通しし、冷水にとってアクを抜く(10分ほど)。
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水気をしっかりしぼって、包丁で細かく刻む。
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鍋に白味噌、みりん、酒、砂糖を入れて弱火で練る。
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とろみが出たら火を止め、刻んだ山椒の葉を加えて混ぜる。
活用法
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ご飯にのせて
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焼きナスやこんにゃくに添えて
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おにぎりの具にもおすすめ
🌼 2. 花山椒とじゃこの甘辛炒め
材料(2〜3人分)
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花山椒:ひとつかみ(やわらかい若い花が◎)
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ちりめんじゃこ:30g
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醤油:小さじ2
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みりん:小さじ2
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ごま油:小さじ1
作り方
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花山椒はさっと湯がいて冷水に取り、アクを抜いておく。
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フライパンにごま油を熱し、じゃこをカリッと炒める。
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花山椒を加えて炒め、醤油とみりんを回しかけて全体に絡める。
ポイント
白ごはんにのせても、酒の肴にもぴったりです。
🍚 3. 木の芽のせ たけのこご飯
材料(2合分)
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米:2合
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たけのこ(ゆでたもの):150g程度
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だし汁:400ml(または水+だしの素)
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醤油:大さじ2
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みりん:大さじ1
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酒:大さじ1
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山椒の葉(木の芽):適量(仕上げに)
作り方
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米を研いで炊飯器にセットし、調味料とだし汁を入れる。
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たけのこを薄切りにして加え、普通に炊飯。
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炊きあがったら軽く混ぜて、茶碗によそい、刻んだ山椒の葉をのせる。
補足
木の芽を手で軽くたたいてからのせると香りがより立ちます。
庭の片隅ではボケの花が力強く咲いていました。真っ赤な花びらがとても印象的で、まるで春のエネルギーを象徴しているかのようです。
こうして一つひとつの植物が、それぞれの形で季節の移ろいを告げてくれるのを見ると、日々の農作業や生活にも元気がもらえる気がします。
これからも、庭先や畑で見つけた小さな季節の変化を、少しずつブログで綴っていきたいと思います。