FarmerZen’s blog

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🌼春の畑で見つけた野草たち 〜タンポポ・ヒメオドリコソウの見分け方〜

 今日は畑の近くで見つけた春の野草、西洋タンポポヒメオドリコソウについて紹介したいと思います。どちらも春の定番ですが、よく似た種類があって見分けが難しいことも。そこで今回は、それぞれの見分け方も交えてお届けします。

🌼西洋タンポポカントウタンポポの違い

 畑のそばで鮮やかな黄色い花を見つけました。これは「西洋タンポポセイヨウタンポポ)」で、住宅地や空き地でもよく見かける種類です。

 でも、よく似た「カントウタンポポ」という日本在来種もあるのをご存じですか?
違いは主に 花のがく生育環境 にあります。

左:西洋タンポポ  右:カントウタンポポ(※「野に咲く花の写真館」より引用)

✅ 見分けポイント

  • 西洋タンポポ:がく(花の裏の部分)が反り返っている。

  • カントウタンポポ:がくが花に沿ってまっすぐ、またはやや開く程度。

  • 時期や場所カントウタンポポは雑木林の縁など、やや自然に近い場所に多く咲きます。

  • 🌿ちなみに、どちらも食べられる野草として知られていますよ。

 

🌿ヒメオドリコソウホトケノザの違い

 西洋タンポポのそばに、紫色の小さな花が群れて咲いていました。これは「ヒメオドリコソウ」。名前も可愛らしくて、スペード形の葉が特徴です。

 一見似た「ホトケノザ」も同じシソ科で、春の定番野草。

左:ヒメオドリコソウ   右:ホトケノザ(※「photoAC」より引用)

✅ 見分けポイント

  • ヒメオドリコソウ:葉が紫がかっていて、上の方の葉が重なるようについている。スペード形。

  • ホトケノザ:葉が茎を囲むようにつき、葉の縁に切れ込みが多い。全体的に緑っぽい。

  • 咲く時期も重なるので、並んで咲いていることも多いです。

 

🧄春の味覚「ノビル」も発見!

 ヒメオドリコソウのすぐそばに「ノビル」も生えていました。ノビルは細長い葉と丸い地下茎が特徴で、昔から食用として親しまれてきた野草です。地下にできる小さな球(鱗茎)が美味しくて、地元では「ヒロゴ」と呼ばれ春の山菜として人気があります。

ノビルの葉と地下茎

✅ ノビルの食べ方いろいろ

  • 生で味噌をつけて
     → クセになる辛味があり、ネギのような風味が口いっぱいに広がります。ただし…翌日まで口の中がネギ臭くなるのが玉にキズです(笑)

  • 天ぷらにするのが一番のおすすめ!
     → 火を通すことで辛味が和らぎ、ほんのりとした甘さに変わります。葉も茎もまるごと美味しくいただけます。

ノビルを使った一品 ~生で味噌をつけて、天ぷらにして~

 ノビルは繁殖力が強く、農作物の畝の端などにもよく顔を出します。収穫ついでに春の一品が手に入るのは、農家の特権かもしれませんね。

おわりに:身近な春の野草を楽しもう

 畑に向かう道すがら、こうした草花に気づくと、なんだかほっとします。
 野草は雑草と呼ばれがちですが、種類によっては薬効があったり、山菜として食べられたりと、昔から親しまれていたものも多いです。

 これからも畑で出会った草花や、季節の移ろいをブログで紹介していけたらと思います。